ダンベルだけでは足りなくなった時期があった。
でも、バーベルを置くには早い気もしていた。
その間に使っていた道具の話を残しておく。
EZバーは、ダンベルと懸垂台の次に買った道具だったと思う。
当時は家トレを続ける前提で、ベッドルームの片隅で体を動かしていた。
1800mmのバーベルシャフトを扱うには、スペース的にも気持ち的にも無理がある。
そう感じていた時期だった。
ダンベルを持ってスクワットはしていたが、負荷としては物足りなくなっていた。
とはいえ、いきなりバーベルを買うのは少しガチすぎる気もした。
置き場所や取り回しを考えると、まだ早い気がしていた。
その頃、ネットや本でEZバーという存在を知った。
それまで意識したことはなかったが、調べていくうちに気になり始めた。
長さは1200mm。
このサイズ感なら邪魔にならないし、一人でも扱えそうだった。
EZバーは、担げばスクワットにも使える。
腕や背中のトレーニングにも回せる。
「ガチすぎない入り口」としては、ちょうどいい選択だったと思う。
実際、しばらくはEZバーを担いでスクワットをしていた。
やり方は今思うとかなり原始的で、
胸まで引き上げ、頭上まで持ち上げ、肩に担いでからスクワットに入る。
パワーリフティングの動作を真似たような形だった。
重量が増えてくると、この一連の動作自体が怖くなってきた。
失敗したときのことを考えるようになり、
「これはそのうちミスるな」とはっきり感じた。
EZバーの限界は、重量そのものよりも、このセットアップの不安だったと思う。
その後、ストレートのバーベルシャフトを購入し、
ベンチ台も導入していく中で、EZバーの登場回数は自然と減っていった。
腕トレ自体をあまり重要視していなかったこともあり、
役割を終えた道具、という位置づけになっていった。
ただ、ここ1年ほどで考えが少し変わった。
ベンチプレスをもう少し伸ばしたいと思うようになり、
上腕三頭筋をやり直そうと考えたとき、
またEZバーを使い始めた。
買った当初は、間違いなく
「いい買い物をした」と思いながら使っていた。
今もなお、ちゃんと使いどころはある。
正直に言えば、もっと使い倒してもよかった道具だと思っている。
EZバーは中途半端な存在かもしれない。
でも、その中途半端さがあったから、
無理なく次の段階に進めた。
自分にとっては、確実に「次へつなぐ道具」だった。

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